怠けもの

突然ですが、僕は文句なく怠けものです。朝はとにかく起きないし(ごめんなさい)、食べ終わった食器は片付けないし、ゴミは捨てない。仕事はあんまりしないし(というかできない)、出かけるとすぐ疲れる。しかしそんな僕ですが、この文章には違和感を覚えました。

人間がゴロゴロ寝ていたら、「あんた、しっかりしなさいよ!」って怒られるのに、お金がゴロゴロ寝てても怒られないっていうのはおかしいです。*1

「おかしいです」って、おかしいのはあなたでしょ…と言いたくなります。そんなふうに言われるお金に同情したくなります。というのは冗談で、特に冗談に目くじらを立てるわけではないのですが、ひょっとしたら本気でこう書いているのかもしれないと思わせるところが、勝間氏の怖いところです。

まあそんなことはともかく、自分がいかに金融の知識がないか思い知らされます。ちょっとこれは勉強しないとまずい…と焦りを感じないこともないです。個人投資に関する部分だけ勉強するのも浅ましいので、そもそも金融とはというところから学んでみましょうか。ちょうど家にも『テキストブック金融入門』があったはずなので…。

勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー

勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー

テキストブック 金融入門

テキストブック 金融入門

最後にどうでもいい話ですが、カバンを買うことにしました。予定通りManhattan Passageのを買います。オシャレな人には受け入れづらいのかもしれないのですが、実用性を求める人にはオススメします。とにかく軽いので…。

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*1:勝間和代『お金の学校』より

絶望

今年入ってすぐくらい、家でゴロゴロしながら鎌田慧の『自動車絶望工場』を読みました。30年以上も前の話なので今のトヨタがどうかはわかりませんが、まあ暗い話です。以下自分の書いた短いレビューより転載(ブクログより

30年以上前に出版されたルポルタージュの増補版。トヨタ自動車期間工として実際に働いた記録と、外側からトヨタを分析した部分とから構成されている。後半はともかく、前半は実際に身を置いたものでないと書けないであろう貴重な記録として読める。多かれ少なかれ工場というのはこういうものなのかもしれないが、とても自分にはつとまらないな…と思ってしまう。帯にある、「働く喜びって何だろう。」という言葉がそのまま読後の感想として湧き上がる、そんな一冊。おすすめ。

この手の本を読むと、不思議に気持ちが楽になるというか、ちょっと気持ちが上向くのは何なんでしょう。僕の性格が歪んでいるんですかね。「おれはこんな暮らしじゃなくてよかった、これからもがんばろう」みたいな感じで。それか、「こうなったら怖い。がんばろう」とか。

昨日のホリエモンの本を読んでも同じことを思いましたが、自分の中の「悪意」みたいなものを手にとって眺めてみると、こりゃなかなかグロテスクだなあと。世の中の人間がどうなのか知るすべもありませんが、もしみんなこんな風に考えて(でもそれを隠して、または抑えつけて)暮らしているんだとしたら、社会がぐずぐずに崩壊するのもあっという間なんだろうなあなんて思います。

何が言いたいかって? 大人怖い、です。

「高み」

今日、堀江貴文の『君がオヤジになる前に』を読みました。もともとホリエモンは好きでも嫌いでもありませんでしたが、これを読んでも好きにも嫌いにもなりませんでした。ただひとこと、「自分とはあまりに違う」とだけは思いましたが。

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に

本文の至る所に「上を目指す」「高みに登る」「自分と同じステージ」などなどの表現が出てきて、何かよくわかりませんが上のほうを見てるみたいです。この感覚が僕にはわからない。金はあったらいいと思うし(毎日言ってますね)、女性はかわいい方がいいと思いますが、それが「上」であり「必死になって追い求めるもの」と思ったことはない。
彼は「上」を死ぬ気で、そして全速力で追い求めることが生きることだという強い信念に貫かれているような人間で、それはそれで清々しい気がします。きっと多くの人はこの本を読んで反発を覚えると思いますが、彼なりの正直なメッセージにはある種の好感が持てないでもないです。

どうでもいい話

ほんとにどうでもいい話なので、読まないほうがいいです。
今使っているカバンは入社すぐに買ったものなので、もうかなりボロボロ。新しいのがほしい…って、ほしいものが相変わらず多すぎて、もうダメ…。ちなみに買うならたぶんコレ。
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犬印鞄製作所のカバンを使っていた時期もありましたが、お弁当が入らないので結婚後はあまり使っていません。犬印のは高いんですよね。
ほしいものついでに、哲学系の蔵書を大幅に拡充したいです。昔は闇雲に揃えていましたが、今回はきちんとテーマを持って買いたい。倫理系の本を、古いところから買っていきますかね…。

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ニコマコス倫理学〈上〉 (岩波文庫)

ニコマコス倫理学〈上〉 (岩波文庫)

センター試験

今日はセンター試験だったんですね。僕がセンター試験を受けたのはもう10年前(と9年前…)になるのかと思うと、そりゃ寂しくなるわけだ(頭が)…と納得。こんなブログを受験生が読むわけはないと思うんですが、当時の自分に言葉をかけられるなら、

  • 早く朝型の生活にすること
  • 英語は毎日勉強すること
  • 文3志望は考えなおしてもいいかもしれないこと

とでも伝えたいです。まあ、どうでもいいですね。
センター試験の記憶はほとんどないですが、試験会場が北海道工業大学というところで、非常に遠かったです。父の車で行ったような。雪深い日でした。ちなみに浪人のときは確か結果は700点に届かないくらいで、「一年間何してたんだ…」と思った記憶が。まあ、何してたんだってずっと二次試験の勉強してたんですが。
勉強すれば報われるというのは非常にわかりやすく楽な世界だったなあと気づいたのは、それから数年経ってからのことです。今となってはそもそも「報われる」ってどういう意味?というところから悩んでしまいますが。

難しい…何が?

生きるって難しいですね。簡単だとは思ったことはありませんが、難しいと思ったことは数知れず。今も現在進行形で難しいなと思っています。まあ単純に、無責任にペロペロしゃべっていればいい時代が終わったからなんでしょうけど、それってもう5年前とかそういう話なので、この5年くらい何やっていたんだと。
こういうことを考えるときによく思うのが、独我論者にとって世界はどう捉えられているのか、人生は難しいなんて思うことが彼らにはあるのか、ということです。永井均とか、独我論者がどういう理解をしているのかはなんとなくわからないでもないのですが(自分がいなければこの世の中は端的に無だ、いやむしろ「この世の中」という言い方自体が成立しない…というような)、じゃあ実際のところ世間にどう接しているのか、その腹の中がよくわからんです。
ってまあ、そんなことどうでもいいんですけど。僕は独我論者ではないし、そんなこと考えるより来月の給料を心配してしまいます。「20日になったら本当に給料出るのか? 明日会社に行って自分の席はあるのか? 『りかんくん、ちょっと』それは退職勧奨ではないのか!?」そんな風に毎日過ぎていきます(半分くらいうそです)。
でも最近悩みがちなのはほんとうです。

村上…?

村上、というと大抵の人は何を思い浮かべるんでしょうか。春樹か、龍か、隆という人もいるんでしょうか。僕はついつい村上春樹を思い浮かべてしまいますが、それはともかく、村上春樹村上龍って、デビューした時期も近いし苗字も一緒だから同じような作家だろうと思われたりしてるみたいです。が、なかなかに好対照なふたりだと思います。
簡単に言うと、春樹は世間に興味がなくて龍は超生真面目。どっちが好きかと言われれば、龍です。昔は圧倒的に春樹のほうが好きでしたし、よく読んでもいましたが、社会人になったあたりからは龍のほうをつい手にとってしまいます。龍の「ついつい真剣に考えてしまううえに読者に『本当』のことを伝えようとしてしまう」姿勢が、熱血漢っぽくて意外と好きです。彼らの違いは小説でもエッセイでもよく表れていて、興味ある方はぜひ読み比べてほしいです。何を読んでいいかわからないあなたに、おすすめを紹介します。今日はエッセイを。

無趣味のすすめ

無趣味のすすめ

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

龍は単行本で春樹が文庫なのは深い意味はありません。ただ、龍の『無趣味のすすめ』は単行本の装丁がとてもよいので、おすすめしておきます。