日記に擬態した何か

気づいたら1年近く何も書いてなくて驚いた。たまには少し何か書いてみようかな。
と思ったものの、気がついたら15分経っていた。普段ものを書かないと何も書けなくなるみたい。最近は仕事でメールを書く機会すら減っていて、せいぜい手元のメモ帳にグダグダ書くくらいしか文章を綴ることがない。文章書くのが好きだと思っていた頃もあるけれど、案外そんなことなかったんだなというのがこの1年間を振り返ればわかる。本当に好きなのは二度寝と遅起きくらいかな。最近はそれも控えめ。
まあそんなことはいいとして、どうして何か書こうかなと思ったかというと、職場の人間に「本書けるんじゃないですか?」とたまに言われるので、本は書けないがブログの記事くらいなら書けるかなあと思い至った次第。しかし、ここまで書いていて、それすらも書けるかどうか怪しいなと思っている。相変わらずおだてには乗りやすいが、登る木は低めの木を選ぶようになった。人間、変わらないようでいて少しは変わる。時間というのは恐ろしい。
ちなみに今、白湯を飲んでいる。年々、体に刺激のある飲み物を摂らなくなってきた。コーヒーは2,3日に1杯くらいに抑えているし、アルコール類もたまの飲み会でしか飲まない。会社ではたいてい、玄米茶かハーブティ、ポットのお湯のどれかを飲んでいる。紅茶を飲むこともあるが、すぐトイレに行きたくなるのであまり飲めない。長時間の打ち合わせが続くと、カフェインの効果が切れてもまだまだ話し合いが終わらないため、終盤にはかえって疲れてしまう。そんな生活が続いた結果がこれなのだと思う。たぶん。
こんな何の役にも立たない文章だけ書いて終わるのもさすがに申し訳ないので、最近読んだ本でも紹介して終わることにする。

どうしてこの本を読もうと思ったかのきっかけはよく覚えていないが、読んでみたら案外仕事に役立ちそうで驚いた。戦略論は戦争と切り離せないが、戦争以外の場面でも当てはまりそうな事例なり言葉なりというのがあっておもしろい。今さらながら、マキャベリ孫子を読み返すきっかけにもなった。改めて、マキャベリの人間観というのは正しすぎて怖いと思った。孫引きになってしまうが、ひとつ引用しておく。

マキアヴェリによれば、相手の偉大さや気高さに惹きつけられたわけではなく「値段で買い取られた友情」は、いざというときの当てにはならない。また、「人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つけるものである」。(p.54)

飼い犬に手を噛まれる、というのは、案外当たり前のことなのだろう。