絶望

今年入ってすぐくらい、家でゴロゴロしながら鎌田慧の『自動車絶望工場』を読みました。30年以上も前の話なので今のトヨタがどうかはわかりませんが、まあ暗い話です。以下自分の書いた短いレビューより転載(ブクログより

30年以上前に出版されたルポルタージュの増補版。トヨタ自動車期間工として実際に働いた記録と、外側からトヨタを分析した部分とから構成されている。後半はともかく、前半は実際に身を置いたものでないと書けないであろう貴重な記録として読める。多かれ少なかれ工場というのはこういうものなのかもしれないが、とても自分にはつとまらないな…と思ってしまう。帯にある、「働く喜びって何だろう。」という言葉がそのまま読後の感想として湧き上がる、そんな一冊。おすすめ。

この手の本を読むと、不思議に気持ちが楽になるというか、ちょっと気持ちが上向くのは何なんでしょう。僕の性格が歪んでいるんですかね。「おれはこんな暮らしじゃなくてよかった、これからもがんばろう」みたいな感じで。それか、「こうなったら怖い。がんばろう」とか。

昨日のホリエモンの本を読んでも同じことを思いましたが、自分の中の「悪意」みたいなものを手にとって眺めてみると、こりゃなかなかグロテスクだなあと。世の中の人間がどうなのか知るすべもありませんが、もしみんなこんな風に考えて(でもそれを隠して、または抑えつけて)暮らしているんだとしたら、社会がぐずぐずに崩壊するのもあっという間なんだろうなあなんて思います。

何が言いたいかって? 大人怖い、です。