負けない?

図書館で借りた本。

有能なサラリーマンになればよいのである。
すでにリストラや企業倒産の影響で、不幸な目にあった人は数多くいることだろう。
しかし、彼らのうちでも、自分の能力を最大限に活かして再チャレンジした人がたくさんいるし、そうやって新たな世界で仕事を始めた人間はみな「やりがいがあってよい」と明るく答えている。
一番いけないのは、びくついて、自分の力を発揮できない人間、挫折感にみまわれて、やる気をなくす人間たちである。
世の中が変わろうとも上手くやっていける人間と、だめになる人間、両者の違いは、けっして企業の善し悪しや運、不運にあるのではない。
本人の中身、個人の能力にあるのだ(pp.49-50)。

読んでて嫌になりますね。内田樹ではないが、すべての原因を「本人の中身、個人の能力」に帰する社会ほど、ぎすぎすしているものはないんじゃないかと思う。