ねむい

ねむい。世の人々は、どうやって眠気と戦っているのだろう。いや、眠ってられない状況下に置かれ続けているだけなのか。もしそうなら、体を壊さないほうがどうかしているというものだ。うちの彼女はよく電車で寝ている。つり革に手をぶら下げて、だ。働くというのは、そういうことなのだろうか。ちなみに、極めてどうでもいいことだが、うちの彼女の誕生日は、フランツ・カフカの妹、ガブリエレと一緒である(もちろん、生まれた年は違う)。
今日、教養時代の知人から卒業論文のためだという、インタビューを受けた。就職活動についてだった。彼女は、僕についていろいろと思い違いをしていたようで、僕が卑屈でお喋りで若干どうかしている人間だということを、これでもかと教えることになった。お礼に、図書券をもらった。その図書券は、その日のうちに化けた。