年末年始の本

こんなもの書いている場合ではないですが、最近読んだ本で「ほへえ」なものを。


海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

僕はあまり科学ってものに興味はないんですが、こと脳に関しては人並みに関心があります。池谷さんの本はすっごくおもしろい。脳の解釈からは逃れられない、ということが具体的に語られていて、しみじみします。


たまたま地上にぼくは生まれた (ちくま文庫)

たまたま地上にぼくは生まれた (ちくま文庫)

やはり中島義道はすごい。僕のここ数年間の思考回路の形成にもっとも影響を与えた人間のひとりです*1。この本は、珍しく講演や対談が中心なので、柔らかな中島義道が味わえます。厳しく優しいということのあり方を、しみじみ味わえます。


戯曲の読み方―戯曲を深く読みこむために

戯曲の読み方―戯曲を深く読みこむために

戯曲を、ドミノのように読む、ということを教えてくれます。ハムレット論としても非常におもしろいです。僕みたいな演劇の素人にとっては、かなり刺激的な本でした。おすすめ。


仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

正直言って、全然おもしろくないです。何と言えばいいのか、この味気なさ。数十ページで書けるんではないだろうかという内容。生き方によってはこういう大人に十分なりうるなあとしみじみ。


ITサービス (日経文庫―業界研究シリーズ)

ITサービス (日経文庫―業界研究シリーズ)

そういや、こういう業界に就職するんだったなあというしみじみ感を演出*2

*1:というからには、当然他にもいるわけです。それは友人Kであり、恋人Kです。

*2:来月から研修が始まるので、しみじみしている場合ではないのかなあ、としみじみ。