日垣隆3

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)

日本の刑法に極めて大きな欠陥があることを、これでもかというほどの現実の事件やその裁判資料、法学論文などを下敷きに抉り出した本。ジャーナリズムとはかくあるべき、なのだろう。
我々は殺人や性犯罪といった事件に直接巻き込まれることがなかなかない。しかし、一度それが起こってしまえば、もうもとの世界には戻れない。日垣隆が繰り返し言っている通り、世の中には取り返しのつかないことがある。あなたはこのルポに描かれた日本の現実を見て、今までと同じような暮らしを安穏として営めますか。

サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学 (新潮OH!文庫)

日垣隆と科学者ら4人との対談ラジオ番組「サイエンス・サイトーク」を文庫化したもの。対談の見本としても楽しめる。

サイエンス・サイトーク ウソの科学騙しの技術―科学の最前線に鋭く迫る (新潮OH!文庫)

上と同じシリーズ。出版順としてはこちらが先。こういう本はサクッと読めるので、その分野の導入としても適している。